高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

2013-01-01から1年間の記事一覧

「サンタクロースの正体」

「サンタクロースの正体」 今日はクリスマス。街では、たくさんのカップルやファミリーが、楽しげに今日という日を過ごしている ある少年のもとに、サンタクロースがやってきた。少年はサンタクロースに気づき、驚きの声を上げた。 「うわあ、サンタクロース…

少女大河漫画 BASARA 田村由美

少女マンガといえば、登場人物の顔は目が大きくてキラキラしていて、絵全体は繊細で緻密 大河ドラマといえば、壮大なストーリーと熱い登場人物が目玉 そんな少女マンガと大河ドラマとの両方の良さを持っている作品あったらたまらないだろう。 でもそんな作品…

伊藤計劃 「虐殺器官」

軍事政治哲学に関する知識や知恵と、詩的な感性とが結びついた時、このような作品が生まれるのでしょうか?傑作です。間違いありません。主人公である、アメリカ情報軍の特殊部隊員、クラヴィス・シェパードの視点で物語は進んでいきます。 舞台は2020年…

ショートショート 「責任感」

「もうそろそろ小学生になるのだからそんなことしていてはダメでしょう!」と母親に注意された。 なぜ小学生になると、好き勝手にやることが許されないのだろうか?少年には理解できなかった。 彼が中学生になる頃には「もうそろそろ中学生になるのだからし…

美への執着もほどほどに 「ヘルタースケルター」岡崎 京子

美に対する執着というものは、いつの時代から人間の心の中に宿ったのだろうか? 文明を築き上げたときにはすでにその願望は人類にあったようだ。 ハイヒールはなんと紀元前400年代のアテネで発見されている。 さてそんな人間の本能にもちかい欲望である美…

世界で最もピュアな百合漫画 「GIRL FRIENDS 1-5巻」 森永 みるく

百合漫画に対する偏見よ、グッバイ百合漫画というだけで引いてしまう人もいるかもしれない。 僕のその一員だったかもしれない。でも百合漫画に対する考えは、この漫画で大きく変えられた。 「女の子同士で恋をする」 そのことの何が悪いのか? いや何も悪く…

器用に生きられなくたっていいんだよ 「毎日かあさん4巻 出戻り編」 西原理恵子

西原理恵子。 彼女の作品を読んでいると、しみじみと感じることがある。 それは「器用に生きられなくたっていいじゃない」ということであるそれを最も象徴するのが、本作「毎日かあさん4 出戻り編」である。 できればこれを読む前に、ぜひ1巻から3巻も読ん…

親の愛を知らぬ子供の剣士 ベルセルク 黄金編  3−4巻 三浦建太郎

木下に吊るされた無数の躯 そのそばをガンビーノ率いる傭兵隊が通る すると、ガンビーノの愛人であるシスがそこに赤ん坊がいるのを見つける 彼女は赤ん坊を優しく抱きかかえあやした。 彼女の正気は、3日前の流産によってどこかに忘れ去られてしまっていた…

なぜか親近感を覚えるお話 「闇金ウシジマくん」 ゲイくん 3−4巻

以前、僕は会社の同僚(もちろん男性)とアパートをルームシェアをして住んでいたのだが そのせいで、会社の人から「お前らできているのか?」みたいなことを言われることがあった(もちろん冗談だと思うが) まあ別に本気でゲイだと思われようが、どうでも…

週刊少年マガジンの2013年12号に掲載された、今話題の「聲の形」についての徹底解説と感想

つい最近ある漫画作品が話題になっている。 それが週刊少年マガジンの2013年12号に掲載された「聲の形」である。 まずこの作者である大今良時氏は、大ヒットしたSF小説「マルデゥックスクランブル」の漫画化をして一躍有名になった人である。 だが実は…

ブログ名を変更します

またかよ!と思われるかもしれませんが、ブログ名を変更します 新しいブログ名は「漫画地図」 このブログを訪れた人に、素晴らしい漫画を教えてあげる、漫画のソムリエ的な存在になりたいと思い、この名前に。 これからもこのブログをよろしくお願いいたしま…

みんな狩りに出てみないか  山賊ダイアリー 1−2巻 岡本健太郎

科学技術に囲まれて暮らしている我々。 しかし科学は本当に我々を幸せにしたのだろうか? そんな問いはいつからか何回も問われてきた。 と、ちょっと大げさな物言いになったけど、今回紹介したい漫画は、 田舎で猟師をしている漫画家というすごい経歴の人の…

癒し系SFファンタジー 「ARIA」 天野こずえ

ああ癒される・・・不思議な魅力をもった作品だ。本書は、人が住める水の惑星となった火星の、街中のゴンドラの漕ぎ手(ウンディーネ)である少女の物語。火星に人が住むといえばSF? SFといえば小難しくて堅い話? そうお思いの方、ご安心を。 この漫画…

熱すぎるゲーム製作漫画  「東京トイボックス」 & 「大東京トイボックス」 うめ

みんなテレビゲームは好きかい? 僕は好きだった(過去形) 子供のときは無我夢中でやっていた。 しかしだんだん年をとり大人になるにつれて、いつのまにかゲームに対する興味は薄れていった そういう人は多いのではないのだろうか?そんな人にこそお勧めし…

天才と天災は紙一重 「ES エス」 惣領 冬実

遺伝子操作され、研究所で誕生した人間「シュロ」 そして「イザク」。 他者の意識に瞬時に侵入し都合よく変えられる特殊な能力を活かし、 それぞれ社会で暮らしはじめるが、人間に対する復讐心に燃える「イザク」はその能力を使い、殺人を繰り返す。 元研究…

小さな体と大きな銃に想いをこめて 「ンスリンガール」 会田 裕

なんと残酷で切なくそして美しい物語だろう。舞台は、近未来のイタリアに設定された「公益法人社会福祉公社」という組織。 表向きは政府主催の身体障害者支援事業である。 だがその実態は、様々な事情で半死半生の大けがを負った少女たちの身体を機械でおき…

恐るべき「因果律」を垣間見る 「ベルセルク 1〜3巻 欲望の守護天使」 三浦健太郎

日本を代表とするダークファンタジーそれがベルセルク 圧倒的な世界観が特徴であり、その世界観を支える屋台骨が「因果律」と呼ばれるものだ 今回書評する「欲望の守護天使」編は、その壮大なる因果律の一端を垣間見ることになる。主人公ガッツがたどり着い…

書評ブログが本屋の代わりになる時代がやってくる。

Kindle Paperwhite 3Gを購入した。 使い始めて見るとすぐにその魅力に取り付かれてしまった。 まず薄くて軽い。厚さはほとんど気にならないし、ずっと持っていても重く感じない。 そして本当にすごいのが常にネットにつながる(3G)なのに接続料は全てAmazonが…