高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

美への執着もほどほどに 「ヘルタースケルター」岡崎 京子


美に対する執着というものは、いつの時代から人間の心の中に宿ったのだろうか?
文明を築き上げたときにはすでにその願望は人類にあったようだ。
ハイヒールはなんと紀元前400年代のアテネで発見されている。

さてそんな人間の本能にもちかい欲望である美しくありつづけたいという願望
その願望に翻弄される女の物語が本書「ヘルスタースケルター」である。

不細工だった女の人が、整形(あるいは何か不思議な力)で美しくなっていくストーリーはいくつがあるが
本作の主人公は、はじめらから整形で完成された肉体を持っていて既に美しいのだ。
彼女はその美貌でモデルの仕事をしている。
しかしその生活も、徐々に彼女の肉体にほころびが生じるにつれて、精神にも影響を及ぼし、おかしくなっていく・・・・

人は誰しも美しいものを好み、醜い物を嫌い恐れる
この醜いものを極度に恐れる状態を醜形恐怖症という。
醜形恐怖症の有名人と言えば、なんといってもマイケル・ジャクソンだろう。
↓彼は元はこんな顔だったのに、それが最後のほうでは・・・
http://www.youtube.com/watch?v=ri61lBfMBu0
整形手術には様々な負の面がある
整形したところが、時間と共に崩壊するリスク。
整形したことがばれた時のリスク
整形したところを維持品かければならないコスト

でも整形手術での最大の問題は心のケアをしないことにあると思う。

どういうことか?マイケルジャクソンの軌跡を追えば分かる。

整形手術は、歪んでいる肉体を整えてはくれるが、歪んだ心までは整えてくれないのだ。
マイケルジャクソンは初めは整形は成功していたようにも見える。
世界で最も売れた曲「スリラー」の頃、年齢は25歳前後の彼は、
コンプレックスだった低くて大きな鼻を整えてほとんど完璧に整った顔していた。
ところが彼はそれでも満足しなかった。
次のアルバム「BAD」をリリースするときにまた整形をした。
そしてさらに次のアルバム「Dangerous」の頃には肌が白くなりはじめ、また整形をしている。
その後も彼の整形はとまらず、鼻が何度も崩壊し続けることになった。

どうしてこんなことになってしまったのか
それは、彼の「心」が既に崩壊していたからだ。
醜への異常なる恐怖、美への異常なる執着心
それらを心を抱えていため、心が崩れるのに、つられるように肉体も崩れてしまったのだ。

心が崩れている人が整形手術を受けると悲劇への入り口になりかねない。
だがまとも心の状態で整形手術をうければ「軌跡」を起こせるかもしれない。
ビューティーコロシアム」という番組があった。
その番組では自分の顔にコンプレックスを持つ女性が、
整形手術を受けて顔も、そして「心」さえも美しくなった実例を見せてくれた

整形手術を受ける前に一番重要なのは「心」の状態なのである。
ちょっと整形手術をしようと思っている、そこのあなた。
あなたの「心」は本当にまともな状態ですか?

ヘルタースケルター (Feelコミックス)

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