高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

日本の労働環境が劣悪な理由をかつてないほど簡潔にまとめた。

日本の労働環境はなぜ劣悪なのか?

 

戦後、米国と西欧と日本は高度成長期を迎えた。

当然、人手不足になる。

アメリカと西欧は移民を受け入れて対応する。

アメリカは世界中から、イギリスとフランスは主に植民地のアフリカから、西ドイツは主にトルコから)

 

日本は移民を受け入れる事はしなかった。

だから日本は、日本の労働者が、長時間で働く事で対応する事になった。

当時は、もちろん労働者側は、長時間労働に対してそれ相応の対価がもらえた。

そして日本は世界第2位の経済大国になった

経営者と労働者、両方ともに「長時間労働は美徳」という感覚が強く刻まれた。

 

しかし1990年行以降バブルが崩壊して、更にIT技術が発達した。

米国と西欧は、移民を受けれいていた。

同じ国民同士でも一緒に働くのに、コミュニケーションを取る事など、マネジメントに様々な苦労が生じる。しかも外国人の移民と一緒に働くなら尚更である。

しかし米国と西欧は、その苦労を克服した。

これらの国の経営者層と管理職層は、人を長時間働かせずに、いかに短時間で効率よく成果を出すかという「マネジメント能力」を身につけた。

 

そして現在。

移民を受けれて、上手に使いこなしてきた、経営者と管理職は、できる限り「その人が一定期間いなくなっても仕事が回る仕組み」を作る事が「経営者や管理職として当然の仕事」という認識が広まった。

 

しかし日本は、ただ人を長時間使い倒す手法しか取ってこなかった。

残業は当たり前で、休日出勤もあり、そして有休が取れない。

「その人が居なくても仕事が回る仕組み」が作られていない職場ばかりであるからだ。

 

欧米の職場は「仕組み化」がしっかりされているので、IT化も順調に進む。

日本の職場は「仕組み化」がしっかりされていないので、IT化が全然進まない。

欧米の職場はどんどん効率化が進むのに、日本の職場は全然効率化が進まない。

 

こうして日本は、残業して、休日出勤して、有休も取らずに、長時間労働しているのにもかかわらず、先進国最低レベルの賃金となってしまったのである。

 

これが僕が簡潔に考えた(ちょっと長くなったが)日本の労働環境が劣悪な理由である。

(ちなみに今から移民を受け入れても手遅れだと思うし、かえっていろいろひどい事になりそうだと思う)

 

 

あと僕は「日本人は労働が好きな民族だ」というのは嘘だと思っています。

江戸時代の日本人とか結構のんびり働いていたみたいだし。