高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

非正規雇用の人達を差別するのはやめよう。日本はオランダを見習うべき

日本という国は、非正規雇用の人達がとても差別される国だ。

まず給料が安い。労働時間が短いから当然だと思うかもしれないが、一時間あたりの賃金も低いのだ
そして雇用が不安定。そもそもはじめから一定の期間しか雇用をしないという契約の場合も多いし、景気が悪くなればいわゆる「派遣切り」で、雇用の調整弁として解雇される

そして何よりも社会的な評価が問題であると思う。
履歴書にアルバイト歴を書いても、就業経験として認めらない場合が多い
またフリーターは「根性がない」「仕事が長続きしない」というイメージもある。

そしてはっきりとデータに出ているが、非正規雇用の人たちは、結婚率がとても低いのである。

かくして日本では「正社員になれなければ人生は終わり」という誤った(そう誤っているのである)価値観が蔓延して、さまざまな歪が生じている。
ショップ99の元店長のような悲劇なんか、その典型例だろう。彼は四日間で80時間という信じられない労働を強いられた。彼は鬱病になってしまい。退職せざるを得なくなった。
彼はテレビのインタビューで「なぜすぐに辞めなかったのですか?」と問われると「就職氷河期で、なかなか正社員になれなかった。せっかく手にした正社員の地位を手放したくなかった」と語った。
あまりにも涙ぐましすぎる話ではないか?

こんなことはおかしくないか?
正社員になれなければダメという価値観が蔓延していた、苦労して正社員になってもボロ雑巾のように扱われる可能性がある。
あまりに不自由すぎる社会である。
日本はまず正規雇用非正規雇用の壁を撤廃して、正規雇用の解雇規制を撤廃して、そしてそれと必ずセットで、失業した時のセーフティネットをもっと充実させるべきだ。
そうなれば、正社員になって、仕事がキツければすぐにやめて、非正社員の仕事で生きていくという、自由度の高い社会が実現される。

え?そんなのは夢物語だって?
いや、今言ったことを実現している国がある。それがオランダだ。
この動画を見て欲しい↓

いかがだっただろうか?

正社員じゃない人たちが劣っているなんていうのは、所詮幻想であるということが思い知らされただろう?

まずはみんなで、非正規雇用の人達に対する偏見をなくすことから始めませんか?


(余談↓)
失業した時のセーフティネットの財源はどうすべきだろうか?
僕は相続税が最適だと思う。
消費税は逆進性があるし
法人税増税すると、企業が逃げてしまう。
所得税は、少子高齢化の今の日本では増収は見込めない

日本は高齢者がとてもお金を持っている国である。
しかし、高齢者が生きている間に増税されると痛みを生じる。
しかし税金を取られる本人が、もうこの世にいないとしたら?

また僕には、相続税には全く別の意味を持っていると思う。
それは完全な機会の平等を提供するというものである。

昔は士農工商といい、武士の子は武士、農民の子は農民、商人の子は商人という階級固定制度があった。今はもちろんこの制度はない。
しかし本当に階級の固定はなくなったのか?
それは否である。
金持ちの家庭の子供は、生まれた時点で有利で、良い教育を受けられ、さらには親の資産をそうぞくして、やはり金持ちになる。鳩山家なんかその代表例だろう
一方貧乏な家庭に生まれた子は、まともな教育を受けられず、経済的援助も受けられずやがて貧困の道を歩んでいく。これを「貧困の再生産」という

しかし相続税増税による、社会保障と教育の完全保障が実現されればこういうこともなくなるだろう。