高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

記憶鑑定家零子

今日の午前の仕事中にふと小説のアイデアが思いついた。

イデアのもとになったのは、ウィラムギブソンの「記憶屋ジョニィ」からだ。

自分の脳とコンピュターターで接続し、仮想空間を旅するというのは、今ではもうSFではありふれた手法で「サイバーパンク」と言われている。
ウィリアムギブソンはそのサイバーパンクの先駆者的存在だ。
彼の作品の一つに「記憶屋ジョニィ」というのがある。映画化もされた。
これは、機密情報を脳に埋め込まれた記憶装置に記録して運ぶ不正取引人の話である。

そこから僕はふとこんなアイデアを思い付いた。
コンピュターを介して、お互いの脳を接続しあうことによって、他人の「記憶」を感じ取り、そしてその記憶の価値を鑑定する人間がいたら面白いのではないかということだ。
例えば、ある失恋した人の記憶ならどうか?
失恋した記憶は悲しいから消したい気持ちもある(その世界では、消したい記憶は消せる技術があるという設定だ)しかしかつて好きだった人との楽しい思い出を消すのは人生にとっては負ではないかとも思う。それを判断するために記憶鑑定家に、実際に恋愛をしていたころの感覚を体感してもらう。そして記憶を消すべきか消さないべきかを判断してもらうのだ。
その記憶鑑定家である主人公は、男性か女性にすべきか迷ったが女性にしようかなと思う。
主人公像を思い描いているうちに「攻殻機動隊」の素子が、主人公のイメージにかなりあっているように感じられたからだ。
名前も、コンピューターは0と1で動いているから、壱子じゃあちょっと変だから、「零子」にしてみることにした。なんだかいかにも近未来のサイバー女という感じがしないだろうか(僕だけ?)

「記憶鑑定家」というアイデア自体、自分ではなかなか斬新なアイデアだと思っている(他に同じようなアイデアを思い付いた人いませんか)この手法を使えば、結構な話数を執筆できるのではないかと思っている。
なので実際に構想が練りあがり次第、何話か公表していくつもりである。
みなさんはこのアイデアはどう思いますか?