安倍政権になってから、僕は日本への愛国心を無くした
みなさんは日本という国に対する愛国心はあるだろうか?
日本という国に対する感情・考え方は、本当に人それぞれだろう。
僕はどうだっただろうか?
僕は西暦1986年生まれ。
物心がついたのは1990年代
その頃の日本は「不況だー」「景気悪い…景気悪い…」と言われていたけど。
「景気とやらが悪くて不況という状態なのは、まあ一時的なものだろう」と思っていた。
90年代は、中国はもちろん今ほど経済大国じゃなかった。韓国は正直、子供の時の僕には、ほとんど印象に残っていない。
90年代のロシアは、トップがエリツィンだった。ロシアは寒くて国土が広い国だよねくらいの印象。
ブラジルや中南米は、「なんか明るい雰囲気がけど後進国だよね」と感じていた
ヨーロッパは「先進国」だと思っていたけど、不思議と特にあんまり当時の印象は覚えていない。
そして90年代のアフリカといえば、貧困、飢え、病気、紛争…といった負のイメージのオンパレードだった。
日本はアメリカに次いで、堂々たる世界第2位の経済大国だった。
そして当時の日本は、アメリカに次いで2番目の先進国であると思っていた
アメリカほどじゃないけど「日本はとにかく、他の国に比べていろいろ進んでいる」と信じていた。
2000年代になっても、日本が本当の意味での好景気が来ることはなかった。
小中高と普通の学校に通って、名古屋の私立の大学生だった僕。
学生だった頃、勉強とかテストとか受験とか、まあ大変だったことはそれなりになるんだろうけど、普通の学生生活を送った。
私立大学に一発合格して浪人せずに、大学生生活に入った。
大学の学費は、両親がなんら迷わず、すぐに出してくれた。
(これがどれほど恵まれていることなど、当時の僕が知る由もなかった・・・)
日本という国に対して、はじめて本格的に疑問を持ち始めて、日本という国に対して嫌悪感を感じ始めたのは2006〜2009年だった
大学二年生から就活を初めて、留年せず一社だけ内定をもらい、その会社にいわゆる新卒で正社員として就職した時期だ
日本の労働環境を調べると「日本ってやばくないか」と思い始めた。
そして就活で消耗していくと、日本という国に対して、初めて反感みたいな感情が芽生えた「この国おかしくないか?」
そして2009年4月に就職した。
そこからの日々は結構波乱万丈だと思っているが、ここでは端折る
そして時は経ち2012年12月に、第二次安倍政権が誕生した。
僕は安倍晋三に対しては、第一次安倍政権の印象が強く残っていた。
「安倍さんって、以前体調不良で首相を辞任したよな・・・どのくらい続くんだろうか?まあ2〜3年続けば長く続いた方でしょ」と思っていた。
それが、2019年8月現在まで続いて「安倍一強」などと言われているのだから、まったく世の中というのは、一体どんなことでも起こり得て、想像も出来ないものである。
そして、この安倍政権が、僕の日本という国に対する「愛国心」を「奪って」いった
「アベノミクス」とやらには当時から懐疑的だったが「まあとりあえずやっれみればいいんじゃないの?安倍さん頑張ってみれば」という感じだった。
「憲法を変えたい」ということを言っていたのは知っていたが「なんか自民党の人って、みんな憲法変えたいと言ってるよね」という程度でスルーしていた。
「美しい国」と言っていたのも知っているが「勝手に言っていれば?」という感じだった。
なんというか…自分の甘さを痛感する…
僕はその時になってようやく安倍晋三という男の本性に気がついたのである
「この男は危ない…」
この選挙で、前原誠司が民進党を崩壊させたことは、今でも腸煮え繰り返る想いである。
ただそれと同じくらいかそれ以上に腹がたつのが、選挙結果である。
単刀直入に言うと、日本の有権者に腹が立った。
「え?なんで安倍自民党をこんなに勝たせるの?」と
2018年3月の財務省の公文書改ざん発覚
これが決定的だった「あーこの国って、先進国じゃなかったんだ…かつては先進国だったかもしれないけど、もう今はそうじゃない…」と…
安倍政権の悪行は、数々のデタラメ法案の強行採決、辺野古埋め立て強行、統計不正…と揚げたらキリがない・・・・
2007年、僕が大学生二年生の時に就活を始めるに従って、芽生えた日本という国対する違和感・不信感・嫌悪感。
でもそういう感情が湧き上がってくる度に「いや、それでも日本は素晴らしい国なんだ」と自分で自分に「言い聞かせて」きた。
でも、もうここまでデタラメが続いて、日本の沈没が続くと「日本は素晴らしい国だ」と自分に言い聞かせるのか、もう完全に馬鹿らしくなってきた。
「日本は素晴らしい国」「日本人は優秀」と、子供の時から根拠なく思ってきたけど、根拠がないので、その「幻想」はガラガラと崩れていった。
すべての人間とは言わないけど、多くの人間は強弱はあっても、自分の住んでいる国、そして自国民を、優れた存在だと思いたがるものではないか?
僕はその「正常な範囲内のナショナリズム」で「愛国心」を持っていた。
ネトウヨみたいな「異常なナショナリズム」と「異常な愛国心」を持っている人間は、未だに日本は素晴らしくて、日本人は優秀な民族だと思い続けているみたいだ。
でも、現在の多くの日本人はどうなんだろうか?
あとさあ…アベノミクスが成功したなんて誰も思っていないんでしょ?
みんな日本という国に結構疑問を抱いているでしょ?
今の僕は日本という国に対して「愛」はもうほぼ無い…
安倍政権の影響である。
そして安倍政権を、積極的にせよ、消極的にせよ、維持し続ける日本の有権者・日本国民に対しても、ウンザリしてきた。
相変わらず、男尊女卑的な考えをもち、杓子定規で柔軟な思考と動きが出来ない日本人が少なくない。
日本人は、英語が下手で、国際感覚無いし、排他的だし…
「空気」とやらにフワッと流されて、カチッとした理論的な議論が苦手だし…
まあ日本人の悪口は、もうこれくらいにしておこう・・・
もちろん、別にすべての日本人が全員が、上記の悪口に当てはまるわけじゃないし…
ただ安倍政権みたいな史上最低最悪な政権を誕生させて、そしてこんなに長期間、政権運営を許す日本人って何なんだろうとは、結構強く思う。
この日本で安倍政権はいつまで続くのだろうか?
そして安倍政権が終わっても(安倍が独裁政治を完成させる可能性は低くて、意外とあともう少しで終わる可能性の方が高いと思っている)
日本に山積する問題は、どうなる?どうすればいい?
世界で最も進んだ少子高齢化
海外企業にぼろ負けの日本企業
まだまだひどい労働環境
日本人の改善されない、古風な価値観
はあーため息が出る・・・
「でもそんなに日本の悪口を言うなら、日本を出て行けば良いじゃないか‼️」という声が真っ先に飛んできそうだ。
でも僕は、これから一生日本に住み続けるだろう。
海外旅行はもちろんするだろうが、海外移住は多分しない。
こんな日本に住み続ける理由
それは一言で、言えば『惰性』という言葉が一番しっくりくるかもしれない。
あまり年齢を言い訳や理由にしたくはないけど、もう僕は年齢が30歳を超えている。
海外に住んでいたことは無い。今のところ海外旅行は、一回だけ二泊三日の中国上海に旅行しただけである。
30年以上ずーーっと日本に住んできた。
もうそうなると、海外に移住するなんて「面倒くさい」
日本語以外の言葉を使わないといけないし、文化も風習も、食べ物も気候も何から何までが違う。
旅行で行くなら、十分楽しいと思うが、ずっと住み続けるとなるやはりキツイ
僕が、今住んでいるのは、日本の名古屋である。
なんだかんだいって僕は、名古屋が大好きである。
もし僕が、日本でも辺境みたいな、すごい不便な田舎で生まれた育ったなら「外を飛び出したい‼️」という気持ちで、海外移住に対する気持ちが芽生えていたかもしれない。
しかし名古屋は、いろいろな面で東京には絶対敵わないけど、住むには、僕にとっては本当に心地がいい。
日本という国に対して『愛』はもうほとんど無くなってしまったけど。
惰性とは言え、住み続ける国なのだから、この国はいい方向に向かって欲しいという感情はまだまだある。
どうか…日本という国と、日本に住む全ての人たちが、良い方向に向かってくれますように・・・
この「想い」は、僕が子供の時から、そして今に至るまで変わらず、ずっと持ち続けているものである。
たとえ「愛国心」というものが無くなっても。