高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

仕事がゲーム化された世界

誰しもゲームにはまって夢中になったことはあるだろう。
一方仕事の方はどうだろうか?
嫌々やっている人も多いのではないだろうか?
もしもこの仕事というものがゲーム感覚でできたらどれだけ素晴らしいだろうか?
そりゃあ嫌なことよりも楽しいことをやりたいし、人間というものは、嫌々やるよりも楽しんでやったほうが成果も上がるのだ。

ところで仕事をゲーム化することは不可能なのだろうか?
僕は可能だと思う。
では、僕が思い描く以下の例で、仕事がゲーム化された世界を示してみよう。

A氏は空軍パイロットだ。
幼い頃から乗り物が大好きだった
16歳のになるとすぐに原付を乗り回した。
18歳になれば当然のように、自動車を購入しドライブをしつくした。
しかし最近は自動車のドライブはやらなくなってしまった。
なぜなら彼は仕事で戦闘機という最高のスリルを与えてくれる乗り物に乗っているからだ。
彼は、対戦型のテレビゲームも好きだった。
戦闘機に乗って、戦闘の訓練をしているときは最高に楽しい。
彼にとって空軍の仕事はゲームと変わりがないのだ。

B氏は工場でモノを作っている。
といっても、チャップリンの「モダンタイムズ」のように、ベルトコンベアに流れてくる製品に部品を組み付けるといった、同じ作業を何度も繰り返す、単調な作業ではない。
そもそも彼が作るものは、大衆受けする大量生産される製品ではない。
極めてニッチな需要を満たす製品だ。
彼が使うのは3Dプリンター自分で3Dの設計図を描き、製品のイメージを完成させる。
そうすればあとは3Dプリンターが、製品を作り出してくれる。
彼はウェブ上で、大企業が生産していない、ニッチな需要を探している。
そしてニッチな個人的な需要を見つけ出したら、設計して製品を作るのだ
彼にはこの一連の作業が楽しくてしょうがない。やはりゲーム感覚だ。

C氏はフリーランスの事件担当屋
警察が懸賞金をかけた事件を解決して、生計を立てている。
時代が移り変わり、警察の業務が、民間にさらには個人に委託されるようになった。
彼はミステリー小説がずっと好きだった。
事件を次々と解決していくのは、ミステリーゲームをやっている感覚だ。

D氏はまだ大学生。
彼は最近あることに夢中になっている。
それは彼が住んでいる街を良くしていくことである。
彼の住んでいる市は、住みよいまちづくりを実現するためのプロジェクトのアイデアを、民間からも広く募集している。
今扱っているプロジェクトは、交通渋滞をなくすためのものだ。
街あるそれぞれの信号の赤になる時間と青になる時間を最適化すれば、渋滞は解消されるものだとにらんでいる。今はそのためのデータの処理中だ。
市のプロジェクトに、自分の出した案が採用されれば報奨金がもらえる。
さらに何度も採用されれば、市役所での客員としてのポストが与えられる。
上り詰めれば助役にまでなることができる。
彼は、子供の時から、シミュレーションゲームが好きだった。
特に、市長になって街を育成していく「シムシティ」が大好きだった。

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ゲームの中では何度も街を、順調に成長させていった。
そして彼は現実の世界でも同じようなことをしようとしている。


どうだっただろうか、仕事がゲーム化された例。

あなたにも一つくらいはゲーム感覚でできる仕事があるかもしれない。
一度真剣に探してみてはいかがでしょうか?

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