高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

適当にやっても人生なんとかなるよ 「浮草デイズ」 たかぎなおこ

彼女の作品の描写のおかげでなんだか癒される・・・

作者はイラストレーターを目指して上京するが、アパートを借りるだけで、敷金礼金そのたもろもろで38万円も持っていかれる。さらに引越し費用が3万円で、そして生活に必要な家電などを揃えたら、70万円あった貯金は10万円に!
さあさあここから彼女のドタバタ生活が始まる。

まあ彼女のは本当にたくさんのアルバイトをする。
 福引のバイト
 銀行の裏方のバイト
 通販の電話対応
そして長く勤めるのが、ビジネスホテルの朝食係のバイト
さらにその上データ入力のバイトをする。
(↑これらのバイトの内情が詳しく描かれているので、とても興味深かった)
そしていくつかバイトの面接も落とされている。
「世渡りのできない不器用な女」と自称しているが、僕も生きるのが不器用なので、すごく共感できる(´;ω;`)

そしてこれだけのバイトをしながら、イラストスクールに通いながら、絵の勉強を続けるのだった。
この漫画、絵はソフトなタッチで、ふわふわしている印象を受けるが、筆者は本当に頑張っているのだ!。

しかし依然として絵の仕事の依頼はこず、バイトでギリギリの生活を続ける生活
一人暮らしで寂しい気持ちを感じるが、だんだんと悟りを開いていく、ここら辺の心情変化もぜひ見てもらいたい!

そんな生活をしばらく続けていたら、個展のを開くことの依頼が来ることになったのだ!
そして彼女はバイトをしながら必死にいくつもの絵を描く
彼女は言う「人生で頑張らなきゃいけない時があるとすれば、それは今!」この言葉が僕の胸に深く突き刺さりました。
彼女の努力のかいもあって個展は成功して、いくつか絵も売れた。

そして彼女は個展で得たお金でパソコンを買う。
そのパソコンでホームページを開く。
内容は彼女の生活を描いた絵日記
最初は悪戦苦闘しながらも、更新を続けていくと、背がが低いことをネタにした内容が、編集者の目にとまり、出版が決まるのである!
タイトルは「150cmライフ」
これを皮切りに、次々と作品の仕事が舞い込んで、今は穏やかに生活をしている。

彼女の漫画を見ていると、ほわっと、不思議に安心した気持ちになる。
エッセイ漫画はなぜか少ない。需要は十分にあるはずなのだが。
彼女の作品、数少ないエッセイ漫画でも特に読む価値のある作品であるだろう。
人生どん底でも、絶望しなければ何とかなるというのが、彼女の作品のもっとも伝えている内容ではないか?

浮き草デイズ 1 (1)

浮き草デイズ 1 (1)

浮き草デイズ〈2〉

浮き草デイズ〈2〉

作者たかぎなおこの出世作↓

150cmライフ。

150cmライフ。

150cmライフ。〈2〉

150cmライフ。〈2〉

150cmライフ。 (3)

150cmライフ。 (3)

たかぎなおこの一人暮らしエッセイ↓

ひとり暮らしな日々。

ひとり暮らしな日々。

ひとりたび1年生

ひとりたび1年生

ひとりたび2年生

ひとりたび2年生