高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

これからは「日本人と言えばニート」の時代がやってくる

江戸時代のころの日本人と言え「サムライ」武士だった

明治以降から第2次大戦が終わるまでは、日本人は海外では「軍人」としてのイメージが強かった

そして終戦後、日本は奇跡の経済復興を果たして、日本人と言えば「サラリーマン」というイメージが急速に広まっていった。この変貌ぶりを表して「世界最強の兵士は世界最強の商人になった」とまで言われた

そして経済が低迷し続ける今の日本において、日本人の新しいキャラクター像はなんだろうか?

それは「ニート」かもしれない?

え?信じられないって?まあ未来のことを言うと信じられないのは当たり前だ
江戸時代の人に「未来の日本には侍っていないんだよ」と言ったり、第二次世界大戦中の日本人に「今の日本には軍人はいないことになっているんだよ」といっても彼らにはうまく想像することができないだろう。未来を予測すると言うことは、それほど困難をともなうことなのだ。

では本題に入ろう、なぜこれからの時代の日本人の代表的なキャラが「ニート」なのか?

ニートの定義は、働いていなくてさらに働く意欲もない若者のことである。

まず世界は今まで、たくさん働いて、たくさん生産して、そしてたくさん消費(浪費)するというサイクルだった。しかしこのサイクルはもう破綻をきたしているのだ
まず環境的な問題だ、発展途上国の人間が全員先進国の人間と同じ生活をしたら地球が何個あってももたないとは、よく言われる例えだ
次に人間の欲求的な問題だ。日本を始めとする先進国の人々はもう物質的な豊かさ満足感は満たされてしまった。もうこれ以上モノを生産されても、その生産されただけは消費しないだろう。
さらに経済的な問題もある。今までは努力をすればほぼ全員が職を得られた。
しかし生産性の向上や経済不況などもあって職に就けない人が若者を中心に大勢出てきた。

こういった状況を打破するのがニートなのだ

彼らは働かない。だからモノを生み出さない。だから地球環境に負荷をかけないのだ
物質的に満たされた現在社会で、人間のさらなる欲求や幸福をみたす状態が、好きな事を好きなだけやる「ニート」な状態ではないか
働けないなら働かなくてもいいではないか。
さらに日本では、資産の大半を高齢者が保有しているという固有の状況がある。ニートが親のすねをかじってくれるおかげで、高齢者から若者へのある種の所得移転を実現しているとも言える。

等の理由でニートは結構社会的に無害で役に立っている思える
いやニートの、存在理由はこれだけではない。
ニートにはありあまるだけの時間がある。これが決定的な重大な役割を果たす

ニコニコ動画やユーチューブでくだらない動画を見てクスッと笑ってしまった人も多いだろう。いやそういう動画を楽しみにしている人も多いのではないのだろうか?僕もその一員だ。こういう動画はどういう人がつくっているのだろうか?もちろん毎日真面目に真面目に会社に通勤している人がつくっている場合もあるだろうが、時間的に圧倒的な有利なニートのほうが人口比的には多いのではないのだろうか?

ニートはモノを作らない代わりにコンテンツを作りだしているのではないのだろうか?
そう例えばこの人のように↓

phaのニート日記
http://d.hatena.ne.jp/pha/20110523/neet

コンテンツと聞けば「クールジャパン」を連想する人もいるのではないのだろうか?
ニートみたいな暇人がつくりだしたコンテンツが、海外で大ヒットする可能性もある。
そうなれば「日本人といえばニートだよね」ということになるかもしれない。

日本人は、時代時代に合わせて本当にキャラを器用に変えてきた
日本人といえば 武士→軍人→サラリーマン という感じに
そして次は→ニート とななるのではないだろうか
となる図式はどうだろうか?みなさんはどう思う?