未来の二つの顔 J.P.ホーガン
ハードSFの巨匠のJ.P.ホーガンが書いた、コンピューター反乱物である。
SFの作品でコンピューターが反乱するというのはごくごくありふれた話である。
そうして怒った戦いでは、人間側が勝利することもあれば、コンピューター側が勝利することもあり、さらには両方が滅びてしまうというものもある。
しかしこの作品の結末はどれでもなく、ハッピーエンドであるのが見事だ
またコンピューターがなぜ人間に対して反乱を起こすのかという理由が、どの作品もはっきりとしないことが多かったが、この作品は実に納得のいくものであった。
人間とコンピューターとのやりとり、戦いは、目を離せないほど引き込まれる内容だ。
自分で学習していく高度な知能をもった、コンピューターが支配した環境では一体どんな事態が起こっていくのか?それを実験するために、完全に地球から隔離された宇宙ステーションを使うというのは発想が壮大でおもしろかった。ここら辺の描写も、緻密で並大抵の知性では描けないと思った
コンピューター反乱物ではこれがベスト!
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,山高昭
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/11
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- 作者: 星野之宣,P・ジェイムス・ホーガン
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