高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

オカルトかSFか科学か? 「超人類へ!」

あなたは次の技術が研究開発されていることを信じられるだろうか?

寿命を延ばすだけではなく、いつまでも若々しくいられる技術
肌の色をファッションのように一時的に変える
記憶力を飛躍的に向上させる←アルツハイマー病対策という名目で研究がされているが、そのうちに健常者にも使われると予測されている
集中力を向上させる←これはカフェインやタバコなどによって、我々は普段から実感している。集中力を意図的に向上させる薬は十分実現可能だと言っている

そして一番興味深かったのが、第10章の「ワールド・ワイド・マインド」
これは脳にインターフェイスインプラントを脳に埋め込む話である。
これによって様々なことができる。
睡眠や食欲や、気分、心臓の鼓動や呼吸をコントロールできるようになる。
数学的な問題を解くのにインプラントが答えを送ってよこす
一度に20桁の数字を覚えられる。
心の中で念じて、インターネットになんらかの問題を問いかけると、すぐに答えが返ってくる
そして、インプラントをした者同士の、考えただけでするコミュニケーションというものが特に驚異的だ。黙ったままでコミュニケーションができる、言葉のやり取りももちろん、今見ているもの、聞いているもの、さらには感情や、抽象的な考えまでも送られるようになる。
そうしてあなたは、もうインプラントによる接続なしの生活など、もう生活できないほどになる。

これらの技術はまだSFであるが、内耳のインプラント技術は実用化されている!

しかし人間のからだやこころを改造することはいいことなのか?
2001年に、ジョージ・w・ブッシュは大統領生命倫理評議委員会を発足させて、バイオテクノロジーの問題に関して諮問することにした。
バイオテクノロジー技術は、人間の自然な状態を破壊するという意見が出されたが、筆者はこの本で反論している。自分自身を変革したいという衝動は「不自然」どころか、私たち人間の根本的な衝動の一つであると。
さてどちらの考えが正しいかの判断は、ぜひこの本を読んで、あなた自身が下して欲しいと思う

超人類へ!  バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会

超人類へ! バイオとサイボーグ技術がひらく衝撃の近未来社会

NHKスペシャル番組「サイボーグ技術が人類を変える」も大変興味深い
ぜひ併せて見てみもらいたい。↓