高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

羽海野チカ 3月のライオン 1巻

あの羽海野チカが将棋を扱った漫画を描くとは・・・
と始めは思っていたけど、ちゃんと羽海野チカ的な雰囲気が出ており、名作!


主人公はプロ棋士の桐山零

彼は、一人暮らしをしているが、たまにこの賑やかな一家のところに泊っていく

この家に泊まっているときの彼は、なんだかほっとしていて安らいでいるように見える。いや実際にそうなのだろうが、彼には容易には癒すことのできない孤独を、一人抱え込んでいるのであった・・・

零の本当の家族は、幼少期に遠足に行っているときに、全員が交通事故で亡くなっっている・・・

葬儀の場で、自分が施設に入れられそうな雰囲気を察知する。
そこに、父の友人で奨励会仲間だった「その人」が来る。
その人とは、たまに将棋を、好きではなかったけれども、指す間柄だった。
施設に入れられるのが嫌だったために、「将棋が好き」と嘘をつき、その人の家庭に引き取られる


しかし、新しく入った家庭で待っていたのは、同じく棋士を目指す、その家の本当の子供たち。4歳年上の香子と、同い年の歩 
この三人の中で零は飛びぬけて将棋が強くなっていく。やがて将棋で追い抜かれた、歩は将棋をやめてしまう

そして姉の香子も・・・・


将棋が強くなっていき、棋士としての道を目指すことで、将棋中心の父からは気に入られていくが、他の兄弟とは、埋め難い溝ができてしまう。
彼は棋士としての階段をどんどん登っていくが、心の中には大きな痛みを抱えているののだった・・・