働くことの意義を根本から問いただす 「モチベーション3.0」 ダニエル・ピンク
人は働きたがらないものだ。
だから人を働かせるためには、監視をして、さぼったら何らか罰(ムチ)を与えなければならない。逆によく働いてくれた場合は、昇進昇給賞与等の報酬(アメ)を与えるべきだ。
そうすれば人間というものは一番能力を発揮して働くものだ。
あなたは以上のように思ってはいないだろうか?
このように「アメ」と「ムチ」用いた労働体型は、モチベーション2.0で今は機能しなくなったOSだと筆者は主張する。
(ちなみにモチベーション1.0は生存を目的とする人類最初のOSだとしている)
ではた新しいOSであるモチベーション3.0とは?
それは、誰かに矯正されてやるのではなく、自分の内面から湧き出てくるやる気に基づくというOSだというのだ。
自分の内面から湧き出てくる、やる気で仕事をする?
そんな甘い理想論は通用しないよと思う方も多いかもしれない。
しかし実例があるのだ。
例えばグーグルの20%ルール。これは有名なので知っている人も多いのではないのだろうか?
これは勤務時間内の、20%は自分のやりたいプロジェクトに取り組んで良いというものである。
この20%ルールから、Gmail,google news 等のサービスが生まれている。
ちゃんと成果を出しているのだ。
そしてもうひとつの実例。
それはある百科事典の話
1990年代にマイクロソフトはencartaという百科事典を作った。
モチベーション2.0的には完璧なだ動機付けだった。
大勢の専門家に、適切だと思われる報酬を支払って作られた。
そしてその数年後に、全く別のタイプの百科事典が現れた。
それは、記事を編集しても、1セントも一円も一ユーロも支払われないというもの位である。
ただみんなそれを編集するのが好きだから編集するのだ。
そうWikipediaのことである。
ではどちらが勝利したのだろうか?
2009年にエンカルタは全ての商品の打ち切りを表明した。
そしてWikipediaは今でもものすごい勢いで記事数を増やしいている。
モチベーション3.0がモチベーション2.0に勝った格好の事例である!
断言させてもらう。人間というのは、お金のために働くないのである、自分のやりたいことを実現するために働くのである
詳細を知りたい人は、ダニエルピンクの動画を↓
そしてこの本もおすすめである。
今までの労働観が一変すること間違いなし!
モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか
- 作者: ダニエル・ピンク,大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/07
- メディア: ハードカバー
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