高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

頭が良いって一体どういうことなのだろうか? 「オール1の落ちこぼれ、教師になる」  宮本 延春

宮本 延春という人は本当に壮絶な人生を歩んだ人だ。

小学校でいじめに遭う。
中学1年生で「オール1」を取る。
中学3年生、漢字は自分の名前しか書けず、英単語はBOOKしか知らず、九九は2の段までしか言えなかった

15歳中卒で見習い大工に就職。
しかし大工の世界は厳しく退職。
フリーターとなって自分の人生を模索する。

そして23歳のとき偶然アインシュタイン博士の番組を見て物理学に興味を持つ。
これがきっかけで学問に急速に興味を持ち始めて勉強を始める。
まさに運命の出会いというやつなのだろう

生活の全てを自分一人で支えながら、独学で勉強を始める。
24歳で、働きながら定時制高校へ入る
そしてなんと27歳で名古屋大学に合格する。
僕は名古屋出身なのだが、名古屋大学といえば、雲の上のような存在の大学だ。
それをかつてオール1だった彼が見事合格したのだ。
なんとも感動的な話ではないか( ;∀;)

大学院まで進み、9年間物理の研究に没頭する。

その後、母校である豊川高校にて教師となり、教育の道に携わりながら
自分と同じような落ちこぼれを生み出さないように、子供や大人を元気にしたいと、執筆や講演も行い毎日を励んでいる。

すごいすごい本当にすごいヽ〔゚Д゚〕丿

僕は学校の成績評価、さらには学校教育自体をあまり信頼していないが、この宮本 延春氏のケースは格好の証左ではないのか?

例えば漫画家はどうだろう?
漫画を描くというのは、複数の人の感情を表現したり、面白いストーリーを構成しなければならない。ものすごく頭を使う仕事だと思う。
ところが、その漫画家の漫画の面白さと、学歴の高さは殆ど関係なのだ。
試しにあなたの好きな漫画家の出身高校や出身大学の偏差値を調べてみよう(そもそも漫画家には高卒や、美術系の大学の出身者も多い)漫画の面白さと学歴に相関性がないことに愕然とさせられるだろう。

あと役者も頭を使う職業だと思う。長いセリフを丸々暗記しなければならない。
しかし役者の全員が東大に入れるわけではないだろう

だから声を大にして言いたい。
自分が学生時代に良い成績じゃなかった。良い大学に行っていない
だから自分は頭が悪いなどと思う必要は全くないと。
今の日本の学校教育なんて、ほんのひとつのモノサシで人を測っているに過ぎない。

だからみんな自信を持って良いんだと、宮本 延春先生は身をもって教えてくれているのだ。

オール1の落ちこぼれ、教師になる

オール1の落ちこぼれ、教師になる