高田修三の空想科学雑談

高田修三が、幾分か科学的に、好き勝手空想する。

日本人を苦しめる「働かざる者食うべからず」という思想

無職の人を批判するときに必ずと言っていいほど使われる格言が「働かざる者食うべからず」である。

この言葉はもともとは日本の格言ではない。
レーニンが聖書から引用した格言である。
レーニンの時代では、国民の大部分は農民であった。そしてその農民たちの多くは小作農で、小作料を地主に取られていた。
そして地主は働いていないのに、働いている小作農よりも良い生活をしていた。
だから地主(資本家)を批判する根拠として「働かざる者食うべからず」という格言を、社会主義者であるレーニンが言ったのである。

決して庶民を責め立てる言葉であったわけではないのだ

今の日本でこの言葉ほど日本人を苦しめている言葉はないだろう。

就職したくても、就職氷河期で就職できない若者たち・・・
仕事がきつくて辞めたいが、仕事を辞めることに対する恐怖感で辞められない人達・・・
障害や病気やケガで働けない人たち・・・
一体彼らは今どれだけ苦しい思いをしているのだろうか・・・

最近では就職難で自殺をする若者がたくさんいるというが信じられない
就職難ということは学生である。学生は現在親に養ってもらっている。だから就職できなくてもすぐに飢えてしまうということはないはずである。それでも自殺してしまうのはやはり「働かないのは悪」みたいな思想があって、そして「働けない自分はこの世に必要はないんだ」という思考に達して、自殺という最悪の結末を迎えてしまうのではないだろうか
だれか自殺する前に「働いていないあなたでも社会に必要なんだよ」と声をかけてあげるべきではなかったのだろうか?

まあ今の日本は「働けない」人達には、まだ寛容なのかもしれない
しかし「働かない」という人達にはとても厳しいように思う
でも働くか働かないかは、個人の選択の自由だと思う。
今の時代は、もう全員が全員働かなくても社会は回るようになっていると思う
だから「働いているものが偉い」という価値観は古いと思う。
というかこれ以上働いても昔のように高度経済成長が戻ってくることはないので、もう苦しいだけであると思う。だから「働きたくないから働かない」という勇気も必要だろう。

僕はベーシックインカムに賛成だ
働きたくない人は働かなくてもいいのだ

もういい加減無理して働くのやめませんか?